【4月申込分取扱い@/全16作品】

映画「暗い日曜日」より

「暗い日曜日 Gloomy Sunday」
会場/ル テアトル銀座(銀座)

原作/映画「暗い日曜日」より  演出/松本健
出演/近藤正臣 吉野圭吾 星奈優里  増沢望 他

数々の伝説に彩られ、今なお多くの謎を残すシャンソン”暗い日曜日”。このレコードを聴きながら自殺するものが後を絶たず、「自殺の聖歌」という烙印を押され、発禁処分にもなった曲の誕生に隠された、激しくも切ない愛のストーリー。

文学座公演

「パレードを待ちながら」
会場/紀伊國屋ホール(新宿東口)

作/ジョン・マレル  演出/鵜山仁
出演/藤堂陽子 つかもと景子 征矢かおる 郡山冬果 三浦純子

第二次世界大戦中のカナダのカルガリーを舞台に、困難な時代を生きた「銃後の女たち」を活き活きと描いた作品です。
折しも今年は「カナダと日本の外交関係75周年」という記念の年。カナダ演劇界をリードする劇作家ジョン・マレルの代表作が、先日「第11回読売演劇大賞・大賞・最優秀演出家賞」を受賞したばかりの鵜山仁、文学座5人の女優たちの競演によって待望の上演です。
劇中には歌や踊りが随所にちりばめられ、笑えて泣けて、いつまでも心に残る愛しい舞台です。

瀬劇団俳優座創立60周年記念公演

「タルチュフ」
会場/俳優座劇場(六本木)

作/モリエール  演出/安井武
出演/阿部百合子 小笠原良知 他

パリの裕福なブルジョア一家の長オルゴンは無一文の浮浪者タルチュフの信心ぶりに心酔して寵愛するあまり、家族の反対を無視して娘や妻の身を危険にさらし、一家の全財産をタルチュフに奪われそうになる。
危機一髪、最後にタルチュフの奸計は失敗するが、しかしこれは偽善者がその正体を暴露され、彼に翻弄されていたものたちが救われるという単なる勧善懲悪劇ではない。
大きな偽善から小さな偽善まで、さまざまな偽善がはびこるいまの時代、このドラマを古典劇の枠から解放することによって「タルチュフ」の新たな生命がよみがえる。

劇団民藝公演

「マツモト・シスターズ」
会場/紀伊國屋サザンシアター(新宿南口)

作/フィリップ・カン・ゴタンダ  演出/高橋清祐
出演/樫山文枝 水原英子 河野しずか 他

1941年太平洋戦争がはじまると、アメリカ在住の日系人約十二万人は、すべて敵国人として十ヶ所の強制収容所に連行され、監禁生活を強いられた。
戦争が終わって1945年の晩秋、アーカンソーの強制収容所に閉じこめられていたマツモト家の三人姉妹は、やっと解放されて4年ぶりに懐かしい農場へと戻ってきた。新規まきなおし、さあここからが再出発…と思ったのも束の間、家も農場もみんな人手に渡っていたことが判明。父は隣人にだまされたあげく収容所で非業の死をとげたのだった。
絶望のどんづまりは希望のはじまり。逆境にあってこそ皆の知恵はひとつによりあわされ、できるところから切りひらいてゆこうとするマツモト・ファミリーの未来は…。

マシュー・ボーン

「PLAY WITHOUT WORDS プレイ・ウィズアウト・ワーズ
会場/シアターコクーン(渋谷)

演出/マシュー・ボーン  振付/マシュー・ボーン&ニュー・アドヴェンチャーズ

物語は、アカデミー賞にもノミネートされた映画「召使−TheServant」にヒントを得、主人公の英国青年貴族・アンソニーが、召使やメイドに翻弄され、次第に主従関係が崩れていくというもの。特筆するは、主要、5役を同じ衣装を着た2人、または3人のダンサーが一緒に演じるという、ボーンの奇抜な演出です。主人公・アンソニーは、日本でもお馴染みのリチャード・ウィンザーとユワン・ウォードロップ、そしてサム・アーチャーの3人が1組となって演じます。彼のフィアンセ役も同じく3人組なので、アンソニーとフィアンセのラブシーンは、一度に3箇所で見られるという仕掛け。
その上、3組のカップルがそれぞれ違った動きを見せるので、セクシーさも3倍ならば、楽しさも3倍。ロンドンの街並みを再現したセットや、テリー・デイヴィスによるジャズテイストの音楽など、全てが見どころ。お洒落な大人のための作品です。

劇団東京ヴォードヴィルショー 花組エキスプレス

「あほんだらすけ海賊版」
会場/ザ・スズナリ(下北沢)

出演/山口良一 たかはし等 他

山口良一と、たかはし等の入団10周年を記念してはじめて劇団内劇団「花組エキスプレス」のオムニバス・コメディショー。ダンスあり、コントあり、歌あり、マジックあり、ほろりとさせる人情劇ありと盛りだくさんで笑える舞台!
毎年初夏にザ・スズナリにて上演し、今年で16年目を迎えます。劇場という日現実の空間で、頭をカラッポにして、おおいに笑っていただきます。

世田谷パブリックシアター+コンプリシテ共同制作

「エレファント・バニッシュ」村上春樹短編集「象の消滅」(英語版)より
会場/世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)

演出/サイモン・マクバーニー
出演/吹越満 高泉順子 宮本裕子 他

『エレファント・バニッシュ』は、世界各国で翻訳され、驚異的な人気を誇る村上春樹の短編小説をベースに、演劇界の鬼才サイモン・マクバーニーの演出で、日本人7人の俳優が紡ぎ出す、斬新でスタイリッシュな舞台。研ぎ澄まされた台詞と変幻する舞台空間に繰り広げられる無機的な国際都市、東京。
舞台の新たな可能性を追求した他に類を見ない秀作です。

明治座公演

「梅沢武生劇団・梅沢富美男・前川清<特別公演/完結版>
会場/明治座(浜町)

作・構成・演出/梅沢武生

爆笑名物コンビ・前川清と梅沢富美男の特別公演。演目は、お茶の間でもお馴染みの大忠臣蔵。清の浅野内匠頭、富美男の吉良上野介。抱腹絶倒迷コンビならではの討ち入り劇は、ハラハラドキドキどうなることやら…。
座長・梅沢武生の名口上、艶やかな”夏祭り華の舞踏絵巻”。フィナーレ”夢又夢富姫物狂”では、毎度!清と富美男が宙乗り相勤めます。そして、見逃せないのが、夢の競演”歌のビッグショー”。爆笑名物コンビがおくる、夢の本公演に乞うご期待!

地人会特別公演

「雁の寺」
会場/埼玉会館大ホール(浦和)

作/水上勉  演出/木村光一  出演/高橋惠子 嵐広也 金内喜久夫 他

昭和八年、若狭の貧しい村から口べらしのために14歳の少年が仏門に入れられた。与えられた名は慈念。厳しい禅の教えを彼に叩き込む老住職の慈海は、深い禅の奥義を具えた男だが、女性との快楽にも目のない男である。寺の本堂の仏像の背後には絢爛たる襖絵が輝き、たくさんの雁が描かれていた。慈念はそのなかの母と子の雁の姿をなぜか常に吸い寄せられるように眺めていた。過酷な修行の続くある日、慈念は法事に訪れた美しい女性に、強く心の動揺を覚えた。それはかつて雁の襖の絵を描いて死んだ画家に囲われていた元祇園の芸者里子であった。彼女は老住職の巧みな口説きと、将来の不安な生活への思いもあってか、やがてその寺に住みつくようになる。慈念の心はなぜか激しくふるえ、老僧に対する憎悪の念も高まった。…やがて、この寺に恐ろしい事件への予感が生じる。老僧慈海の突然の行方不明である…。今や失われた私たちの風土の激しい光と影が、スリリングに浮かび上がる水上戯曲の傑作です。

パルコ・プロデュース

「It Runs in the Family 〜パパと呼ばないで!〜」
会場/ル テアトル銀座(銀座)

作/レイ・クーニー  演出/山田和也
出演/上川隆也 羽田美智子 濱田マリ 他  

舞台はロンドン、とある大病院の医師談話室。時はクリスマスの3日前。医師デーヴィッド・モーティマーは、愛妻ローズマリーとともに順風満帆なエリートコースを歩んでいる。ところが、そこへ18年ぶりに元・看護婦のジェーンが彼を訪ねてくる。実は二人の間には18年前に子供ができており、その息子も父親を探しにこの病院に来ていると告げる…。
さぁ大変!どうするデーヴィッド?同僚の医師ヒューバート、婦長や看護婦などの病院スタッフをはじめ、とぼけた患者ビルや警官までを巻き込んでの大騒ぎ。ウソにウソが重なり、医師談話室は大混乱する。はたして、デーヴィッドはこの場を切り抜けることができるのか?

シーエイティ プロデュース

「偶然の男」
会場/スフィアメックス(天王洲)

作/Yasmina REZA  演出/鈴木勝秀  
出演/長塚京三 キムラ緑子

 

初老の人気作家とそのファンの女性が偶然ある列車のコンパートメントの中で向かい合う。女性からのあつい視線を不思議に思う人気作家。彼の本をこの場所で読んでいいか迷う女。最初の約1時間は二人のモノローグ。それぞれの心の会話が表現されていく。作家の日常の不安、娘のフィアンセのこと、そして向かいに座る女について。一方彼女の方も、日々のストレス、別れた夫について、大好きな目の前の作家のこと、男のこと。
そして、とうとう彼女が彼の本を取り出す瞬間が来る。ドキドキする女…。男の反応は…。

子供のためのシェイクスピアカンパニー

「ハムレット」
会場/世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)

作/W.シェイクスピア  脚本・演出/山崎清介
出演/植本潤 岡まゆみ 福井貴一 他

 

ハムレットの抱える「問題」は果たして解決したのだろうか…。
「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」
ハムレットが苦悩の末にたどりついた結末は、彼が本当に望んだものだったのだろうか。
シリーズ10周年、植本潤主演・子供のためのシェイクスピア版ハムレットです。

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